【分解・掃除・修理・改造】ゲームボーイ(GAME BOY) お掃除編

さて前回実家で発掘したゲームボーイ(GAME BOY)をレストアする前に
ちょっと練習しようかと、メルカリで中古品を4台ゲット！
練習でおしゃかにしてもパーツ取りになるんじゃないかなと…、
あとせっかくなので解説風に書いていきます

ゲットした中古ゲームボーイの確認

ゲットした後に買った価格が気になってふとヤフオクやら中古ショップで調べたら初代ゲームボーイ(GAME BOY)が中々の高騰っぷりで色々実験するにゃぁ結構な出費を覚悟せねばならん事が分かってしもうた

手始めに一番汚い奴を練習機として選び、通電テストをしてみた

電源は入るが画面のライン抜けがひどい！
下記写真の赤枠部分がライン抜けしてる箇所で、結構な広さで抜けていてかなりアカン！
※後でこの原因が分かるんだけどね

お掃除に取り掛かる前に

さっそくお掃除に取り掛かろうと、道具を確認

写真に入りきらなかった道具もあるので一覧載せます

ネジを外して分解する

ゲームボーイ(GAME BOY)の外装は特殊なY字のネジで留まっているのでY字ドライバーが必要です

 

下記の赤枠のネジを外します
外したネジは無くさないように何か小分けができるケースに入れて管理

ネジを外したら外装をそっと開けます、この時ディスプレイとのケーブル(白い平べったい奴)にダメージを与えないように

次はディスプレイ側(表側)の基板のネジを外します、赤枠部分のネジはプラスネジなのでプラスドライバーで開きます

次は裏側の基板のネジを外します、赤枠部分でこちらもプラスネジなのでプラスドライバーで開きます

裏側の基板を取り外すと金属の板が出てきます、これも外しましょう

最後は電池から電源を取る金属板も外しましょう、赤枠の箇所で3つです

この金属板を外す時に注意してください下記の写真ように金属板写真で○で囲った出っ張りがそれぞれ四角枠の所に引っかかる構造になってます、なるべく薄いマイナスドライバーを四角枠に入れ金属板の出っ張りを押えると簡単に外れます

さあこれで分解出来たと思います、各パーツは無くさないようにしてください





 

外装などプラスチック部分とゴム部分を洗うのさ

さて外装、十字ボタン、ＡＢボタンのプラスチック部分とボタンのゴム部分に付いている手垢や汚れを台所用の洗剤(中性)で洗って行きます
ゲームボーイ(GAME BOY)は筋が多いので筋の汚れはいらなくなった歯ブラシで落とします

洗剤で洗い終わったら良く水洗いをして洗剤を落とししっかり乾かす

ＡＢボタンの裏や他の細かい所は、爪楊枝にティッシュを巻いたものや、めん棒で擦ってさらに細かい汚れを落とし次の行程へ

さて外装が乾いたら漂白します、『Ziploc』『ワイドハイターEXパワー(詰替え用)』の出番です
外装裏表をZiplocのＭサイズに電池ボックスの蓋をZiplocのＳサイズに入れます

『ワイドハイターEXパワー』と水を1：1の割合で混ぜた液体をたっぷりとそれぞれのZiplocに注ぎます
きちんと外装、電池ボックスの蓋が液体に浸かっている状態を確認したら日の当たる場所で1週間放置します
※『ワイドハイターEXパワー』の力を発揮する為には紫外線が必要です

基板のお掃除

今度は取り外した基板のお掃除をしていきましょう
『無水エタノール』と『エレクトロニッククリーナー』を使います
基板に埃が付いている場合は『エアーダスター』で吹き飛ばしちゃいましょう
※『エアーダスター』は逆さＯＫなどの冷却液がこぼれない、噴出さないタイプにしてください

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ここで記事の最初に出てきた「ライン抜け」の原因が発覚！
下記の写真の赤枠部分(右側にも少し)、液晶が溶けているのが分かります、恐らく元々の「ライン抜け」を直そうと前の持ち主か買い取った業者が試しみて失敗したのかなと…、
液晶が溶けている部分は「はんだごて」の熱による溶着失敗による焼け跡だと思われます

気を取り直して掃除していきましょう、基板は『無水エタノール』をめん棒に染込ませサッと拭いていきます

電池ボックス部分から取り外した金属板は結構腐食していたので『エレクトロニッククリーナー』でお掃除、腐食が激しいのでピカピカというわけには行きませんでした

外装の漂白が終ったら組み戻してお掃除完了です

最後に

自分はネジや細かいパーツ類、基板を保管しておくのに100均で売っているビーズの仕分けケースと文房具などや手紙をしまうケースを活用しています
基板は埃が嫌いです！なるべく埃の付かないようにしまっておきましょう、基板を組み戻す前には必ず『エアダスター』しましょうね

ケース棚にゲームボーイ(GAME BOY)達が修理されるのを待っています